2010年1月20日水曜日

GWT 2.0

昨年末からリリースされたGWT2.0

GWTとはGoogle Web Toolkitの略である。何年か前からAjaxと呼ばれる技術(の総称)によってブラウザベースのRIAが作れるようになった。しかしここで必須になるJavaScriptが面倒くさい代物である。
JavaScriptは文法をJavaに合わせてつくられたため、非常に混同されやすいものだがまったくの別物である。(大学生の頃、なんちゃってITベンチャーにバイト応募して、「Javaが勉強できるよ」って言われて入ったらDreamWeaverでのJavaScript作成だったという笑えない経験がある)
そこで全くのJavaベースでクライアント用のコードを書いて、それをJavaScriptに変換しようというツールをGoogleが作った。

JavaScriptを知らなくてもAjax的なものが作れるという意味でこのツールは非常にすばらしい。(JavaScriptは一時期見向きもされず、WebアプリケーションといえばJavaによるサーブレット/jspが当たり前の御時世である。あえてJavaScriptを頑張って覚えようというモチベーションがわかない)
ただ実際に勉強してみるとわかるが、UIの設計が大変なのだ。基本、コード上でUIの調整をしなければならない。
今回2.0にバージョンアップし、その目玉のひとつとしてUIBinderがある。これはUIの定義部分(xml)とコード部分(java)を分離させようというもの。これによりUI担当のデザイナーとコードを書くプログラマーがかなり分業しやすくなったのではないか。開発作業はEclipseベースになるが、今後UIデザイン用のツールが出てくるのが楽しみだ。動的な部分のコードもスケルトンまで作成できるようになるかもしれない。

Google上のドキュメントではなんかわかったようなわからんような感じだったが、GWT SDKのサンプルに入っているメーラーアプリのソースを見ると理解しやすい。
EclipseのGWTプロジェクト内(クライアントパッケージ内で)で「新規UIBinder作成」を選ぶと、UIBinderを使ったWidgetのサンプルも自動で作られるので参考にしてみると良い。

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